タイジュ界概要

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まえがき

われわれ人類が知覚できる時間と空間の範囲を超越した次元から受ける干渉は、
神と、その作る階層世界に則ったものであり、
人類が扱える科学の力はもちろん、その思考を遥かに超える可能性を秘めている。

遥か古の時代から、魔族や竜族によって語り継がれてきた神の存在や役割、
世界の階層性は、現代の科学の力によって、次第に証明されつつある。

魔族や竜族からの伝承を踏まえながら、世界と階層神の概要をまとめる。

目次

  1. タイジュ界の制定
  2. 秩序の11概念
  3. 階層神と統治世界
  4. 生命勢力

1章 タイジュ界の制定

もともと、世界は混沌が支配する1つだけの世界であった。
混沌は常に揺らいでおり、概念がなければ形を為す事もない世界であった。

しかしあるとき、混沌の揺らぎの中に秩序という概念が生まれ、
秩序はランシーカという形を為した。

ランシーカは、混沌を秩序化する能力を持っていた。

これにより、大混沌界から、自らの世界として、
小秩序界、あるいはタイジュ界と呼ばれる世界を作り出した。
これが、ランシーカは秩序神とか創祖神とか呼ばれるゆえんである。

その様相をよしとしない大秩序界は、秩序界がそうしたように、
秩序を混沌化する能力を持った混沌神ソージンを生み出し、
秩序界を混沌界へ回帰させんと迫ってきた。

混沌神による秩序界への断続的な侵攻は甚大な被害であり、
困憊したランシーカは、自らの分身を作り出し、
秩序界の統治のために数々の概念を生み出した。

それが、時間や空間、価値、運命など、全部で11あるといい、
それぞれを生み出された11の分離神が担当、統治した。
これが、後の階層世界の統治神となる。

階層神たちは、力尽き眠りに就いたランシーカに代わって、
秩序界のさらなる安定と統治のために、
われわれの祖先となる生命をいくつか作り、それらが活動できる環境を整えた。
即ち、われわれ生命は、秩序界の「神のしもべ」であり、
「秩序の申し子」とよばれるのはそれがゆえんである。

こうして、生み出されたわれわれ生命は、
淘汰と進化、融和と戦争を繰り返しながら進化を続けた。

途中で、秩序界は、階層神たちがそれぞれ生命たちを分割し、
各々の統治する世界へ運び去ったという。

果たしてこれが、われわれ人類が観測できる時間と空間において、
行われたものなのかは定かではないが、
魔族や竜族はこのできごとを把握しているようであり、
このできごとが確かなのだとすれば、
分割された別の階層世界には、
われわれの遠い親戚にあたる生命の進化が営まれているのであろう。


2章 秩序の11概念

秩序界は、11の概念に分割され、それぞれを統治する統治神であり階層神がいる。

これら11の概念は、一部はわれわれ人類には理解することができないものが含まれているように、
同様に、魔族や竜族にも、人類が理解できる一部が理解できないという。

たとえば、われわれ人類にとって最も身近な、異種生命としては、
魔族および竜族が挙げられるが、彼らの証言によると、
はわれわれ人類と祖先を共にしていないという。

階層神たちによって、われわれの祖先となる生命が作られた時点で、
なんらかの事象に備える目的でもあったのか、
別々の階層神による分担で生命が作られたといい、
これが理由でか、担当した階層神の違いに応じて、
理解できる概念と、できない概念があるのだろうと推定されている。

たとえば、われわれ人類と、魔族竜族の間で共通して認識できる概念としては、
「時間とは流れるものであり、過去から未来へと続いている」や
「空間には広がりがあり、運動ができる」といった概念がある。

これに対して、われわれ人類には
「運命や宿命、生命の意義」や「機械論的な意志決定や組織」という概念を理解できるが、
魔族竜族にはそれがない。

同様に、魔族竜族には「魔法」という概念を理解できるようであるが、
われわれ人類には非常に複雑怪奇で難解である。

そして、われわれ人類や、われわれが意志疎通できる魔族や竜族を以てしても、
把握しきれない概念がまだこの世界には隠されているのだという。

その1つが、たとえば、本書を編纂しているわれわれ人類とは別の、
おそらく別世界へ移動させられ、進化したと思しき生命から、
階層世界を、われわれ人類の知り得ぬなんらかの技術で横断して届いた、
「なんらかの存在同士による干渉や影響」に関する概念があるようだが、
抽象的な図形と、未知の、言語とおぼしきもので記述された情報であり、
解読や理解には至っていないのが現状である。

いずれにせよ、秩序の11概念の理解を突き進めることが、
神の理解へと至る道にあるようだが、
それが果たして人類およびその協力者たちだけで可能なことであるのか、
神が望んだことなのか、あるいは誤った道なのかを含め、
判然としていない。

われわれ人類の間でも、これら秩序の概念を説き明かす行為は、
めぐりめぐって神を信仰する行為であるのかどうかには、
意見が分かれるところがあると同時に、
先の大戦の事情もあり、魔族や竜族の一部は、
われわれ人類が秩序の概念を科学の力によって、
探究していくことをよしとしない者もいるのが現状である。


3章 階層神と統治世界

秩序界は全部で11に分割されているという。

第一階層界ジャタクローカ

統治神はツェイエール・ジェドラルカン。
ランシーカが統治神を分離する際、最初にうみだした統治神であるといい、
他の階層世界に比べ、より大きいという。
(これが空間を意味するものなのかは分かっていない)

第二階層界アーギナーローカ

統治神はユングァッハ・バベルナキス。
われわれの世界でいう「砂漠」のような不毛な世界だというが、
商売や商業のようなシステムが発達しており、
信仰の水準は高いのだという。

第三階層界ヴァンリャーマローカ

統治神はヴァーラグルュス・パリャマーナ。
われわれの世界でいう「山岳」地帯のような世界であり、
人々はそこに宗教施設かなにかのような建物を建て、
瞑想や礼拝といった活動を行いながら信仰するのだという。

第四階層界モクゼキシスローカ

統治神はイヴンカストル・ジュラーマ。
われわれ人類にも、魔族や竜族にも、
共通して理解できない概念で作られた世界らしく、
詳細は彼らからも聞きだすことができていない。

第五階層界イダハローカ

統治神はメヴィドゥル。
われわれ人類を共通の祖先とする生命体の文明が目覚ましいとされている世界。
ただし、われわれ自身がどの世界に所属するのか分かっていないため、
もしかしたらわれわれ人類が他の階層の人類よりも進歩しているだけなのかもしれない。

第六階層界ラーナローカ

統治神はシーヌヮゲカ・ヴフ。
人類と魔族の間で、戦争を行っている世界だという。
われわれの世界では、魔族との戦争ははるか古の時代に集結したのだが、
彼らの世界の戦争が、われわれの世界でいう、
どの時代の戦争に相当するものなのかは分かっていない。

シーヌヮゲカの統治する概念は「知覚」であり、
われわれが感覚器から得た世界を、知覚によって、
精神世界と結び付けるような概念を統治しているという。

第七階層界アヴゥヘメルンローカ

統治神はラーゼメキナス。
われわれ人類のような高等な生命が発達しなかったか、あるいは滅びたため、
草木や植物などのような生命が栄えているという。
魔族や竜族の伝承では、
菌類と植物の特徴を備えた生物のつくる森のような世界だという。

第八階層界ユンディローカ

統治神はグンドューイなのだが、伝承によっては、
いくつかの時系列なのかあるいは時空の違いなのか、いくつかの説がある。

総じて、われわれ人類と祖先を共有する者たち、
および彼らの作りだした、われわれでいう機械と人工知能が大勢を占める世界と語れるが、
一説には、その繁栄が故に階層神をも滅ぼし、世界は終焉を迎えたとも、
あるいは、救済の神が舞い降りて救われたとする説もある。

いずれにせよ共通するのは、
人類そのものは、他の生命を滅ぼすだけでは飽き足らず、
行きすぎた技術と文明により自らをも滅ぼしたということである。

この世界が、果たしてユンディローカであるかどうかは現時点では分かっていないし、
同じ時空であるか、運命がそのように導かれるのかも不確定であるが、
われわれ人類、ないしわれわれと同じ祖先の者たちによる技術と文明が、
滅びていく様子は、予言であり教訓のようで、
大変魅力的であり、特に注目されている階層、およびその中身である。

第九階層界シュメルヴェハローカ

統治神はプルパナン・スス。
魔族や竜族の伝承によると、こちらの世界でいう、
ネズミとイノシシの中間のような姿をした神であるといい、
「具体から抽象を想起する」「例から帰納的に真理を見出す」などを司るという。

魔族や竜族の伝承では、タイジュ界はしばしば樹のように喩えられるが、
第九階層お第十階層界は、上部、つまり枝や葉の生茂る位置づけであり、
見渡す限りが空と雲で構成されたような世界だという。

第十階層界イタチーローカ

統治神はランシーカ。タイジュ界の創祖神そのものが階層神を兼任している。
ランシーカ自体は、身体そのものがイタチーローカの世界であり、
天球儀や羅針盤のような世界だという。

第十一階層界エントローカ

統治神はいない。

ランシーカが11の概念を作ろうとした際に、
魔力が足らずして、1つだけ概念に統治神を置くことができなかったという。

これにより、第十一階層界エントローカには階層神がおらず、
統治されることのない生命は存続できないという考えが多い。

また、対象となる概念も何なのか知られていない。

しかしながら、生命のない世界には神はおらず、
神がいないということは、秩序が生き届かない、
即ち混沌の世界なのではないか、とする説がある。

まぎれもなくエントローカは混沌界から切り離された秩序界であるが、
既に混沌界と同じ状況まで堕ちてしまったか、
あるいは混沌界とのトンネルとして利用されるのではないか、など
世界構造へ想いを廻らす者たちから禁忌の対象となっている。


4章 生命勢力

タイジュ界は、神のしもべとして、
また、秩序の申し子として、生命にみちあふれている。

われわれ人類の起源は言うまでもないため割愛するとして、
われわれとは起源を共にしない生物がこのタイジュ界には数多く存在する。

そして、それら生物は、誕生のきっかけを与えた神に応じて、
秩序の概念の理解と順応に差があるようで、
われわれ人類の理解者や協力者、あるいは戦争を行うほどに敵対するものもいるが、
中にはわれわれから存在すら知覚できない生命もいる。

人類およびその勢力

この世界には、われわれ人類以外にも多くの勢力がいると知られるようになり、
人類およびその祖たるオリジナルの生命から派生した生物一門を、
他の生命と区分けして呼称する必要が生じた。

そして、われわれ人類がその一門の代表となろうとするも、
同一門内からの総意はまとまらず、現在それと示す確たる名称は存在しない。

われわれ人類はもちろん、親戚関係にある動物や、
植物、菌類、細菌にいたるまでみなこの勢力にあたる。

魔族および竜族

人類が最初に接触することができた勢力で、
どこまでさかのぼっても、われわれの一門とは進化を共有しない。

人類が科学技術を以てしても未だ全容を解明することができない技術、
魔法を扱うことができる種族の1つであり、
過去に人類と魔族の間では世界変革と形容されるほどの大きな戦争があった。

その際、魔族の切り札として生み出されたのが竜族であって、
つまるところ、生物兵器であった。

しかし、魔族および竜族との戦争は現代はすでに終息しており、
魔族や竜族すべてが人類の敵というわけではなく、
むしろわれわれ人類にはまだ解明できていない知識や洞察を与えてくれる、
仲間と見なすほうがより平和的であり、実状に近い。

竜族は、人類でいう機械に相当する生物種であるため、
凡そ身体的特徴には共通点がみられるものの、
魔族に関しては、われわれ一門のように進化的な時期に幅がみられるため、
われわれでいう人類のような高度な文明を持つ者から、
魔獣や魔植物のような多様な生物が存在する。

精霊

精霊は、魔法の根源となる、魔素が特殊な配置や構成になった際、
生成される生物一門であるという。

われわれ人類は、魔法を扱えない者が多く、
必然的に精霊を直接見たり交信したりすることは困難であり、
それは精霊にとっても同様である。

しかしながら、魔族や竜族には魔法が扱えるため、
精霊の存在を知覚し、交信することもできるという。

彼らの話によると、われわれ人類や魔族竜族ほどではないが、
精霊たちにも進化や個体の概念、意識や思考はあるといい、
独自の文化や、あるいは神の知覚を持つという。

われわれ人類がこうして神や世界の構造を把握する上で、
魔族や竜族はもちろんだが、それらを通して、
精霊など、さらに他の勢力から得られた知見も大きく貢献している。

神類

タイジュ界を統治する存在にして勢力。
ランシーカや、その分離神である階層神クラスのものから、
ある時空のある時間軸だけの統治をまかされている下級クラスの神まで多様にいる。

とても、物質世界の性質や生命現象とは思えないほどの能力をもち、
科学技術や、魔族竜族の扱う魔法によってしても解析できない未知なる力を使う。

下級クラスの神に関して言えば、われわれと時空や時間軸を共有しているため、
その神のいる場所まで移動すれば、実際に謁見することが可能である。

その他

われわれにとってとうてい生物と見なせないものであっても、
勢力となっている場合もある。

たとえば、どこの階層のどの世界なのかは分からないが、
金属のような外殻をもち、光を受けることで体内の構造を変化させ、
動いたり、進化や繁殖、あるいは内部での思考を行う者がいるとされている。

われわれ人類は、自らの扱えないものや、見たことのないものに対して、
明確に区分けを与えることに長けていない。
また、知覚することすらできない勢力に関しては、
すでに知覚できた他の勢力からの伝聞に頼らざるを得ない側面もある。

しかしながら、彼らの話に耳を傾け、想像力を働かせ、
それらからのすべての情報に思いを巡らせることで、
さらなる神や世界構造に関しての知見を得ることができるであろう。

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